全国病院組織開発協会(MODA)
共同代表 桐野です。
仕事でも生活でも
成果を求められることって
多いですよね。
成果や結果の達成のために
やること(行動)を計画したり、
見直したりしている人が
多いのではないでしょうか。
いわゆる
”PDCA”ですよね。
これでうまく結果が出れば良いのですが、
思ったような結果がでない、
行動を見直すけど良くならない、
といった声も多く聞きます。
もしかしたら、
行動に問題があるんじゃなくて、
他のことが結果に影響しているたとしたら・・・
行動を計画したり、見直したりしても
うまくいかないのは当然かもしれません。

これはダニエル・キムが提唱した
『成功の循環モデル』
です。
組織の「関係性」が各自の「思考」に影響を及ぼし、
その「思考」が「行動」に影響し、
「行動」が「結果」に影響し、
その「結果」は「関係性」に影響する
という循環図です。
この循環は、
プラスに働けば全てプラスに影響し、
マイナスに働けば全てマイナスに影響します。
「結果」と「関係性」には直接的な
因果関係がないため、
関係性は軽視されがちですが、
この循環図のように メタ的に捉えれば、
「結果」と「関係性」は、
大きく影響している
といえます。
ある病院の女性職員は、
地域でバレーボールをやっていて、
彼女は、チームミーティングで、
積極的に提案や発言をしています。
しかし、彼女は
勤務先の病院の会議では
何も発言しないのです。
同じ人物なのに、不思議ですよね。
この女性職員に話を聞くと、
バレーボールチームは、
意見が対立しても大丈夫だと思えるけれど、
職場の会議は、
他の人と違う意見は言いづらいし、
発言しづらい とのことでした。
こんな話もよく聞きます。
A病棟で
後輩育成という評価制度を導入したところ
後輩の指導に積極的だった看護師がいました。
新人教育が急務とされるB病棟に
彼女を異動したら、
以前のように指導しなくなったと言います。
同じ人物ですし、評価制度に変更はないのに、
不思議ですよね。
この看護師に話を聞くと、
A病棟の時のように後輩に接したいが、
B病棟はそういう雰囲気でもなく
どうして良いか自分も困っている
とのことでした。
『関係性』は目に見えないし
明確に捉えることは難しいですが、
人は、組織の関係性を感じ取り、
思考に影響し、
無意識で行動制限をかけてしまっているのです。
何か問題がおこった時に、
その人自身の問題だと定義したり、
行動を見直す必要があると定義してしまい、
結果の出にくい取り組みをしたり、
人を評価してしまう事も多いのではないでしょうか?
『関係性』に注目すると
また違った何かや
取り組みが見えてくるかもしれませんね。



