全国病院組織開発協会(MODA)
共同代表 桐野です。
ある病院で組織変革のサポートをしていた時です。
「病院がよくなるために」
という大きなテーマの元、
自分たちが疑問に思っていることや
やりたいこと等を出しました。
アジェンダのない会議のイメージです。
その出した議題について
自分たちが何を行うのか、を決めてもらったんです。
ある看護師は、
「うちの病院は有給が取得しづらい、って思う。
まずは、数字をまとめて職員の声も集めたい。」
ということで、行動を始めました。
この取り組みの背景を紹介すると、
病院への不平不満というか
マイナスの感情の方が大きかったんです。
1ヶ月後
「うちの病院、有給取得しやすいかもしれないです。
なので、議題は取り下げます。」
と、彼女から報告がありました。
話を詳しく聞いてみると・・・
彼女は自分の病棟で
有給休暇に対する不平不満や要望を聞いていたそいうです。
他の病院との比較の話もよく聞いていたとのこと。
まず彼女がやったのは、総務に協力依頼をして
有給取得の数字を確認したと言います。
確認してみると・・・
病院全体の中でみると
看護部は有給取得率が他の部に比べ高かったことに
気づいたそうです。
それなら、他の部署は有給が取得できていないから
要望や不満もあるのかもしれない、と感じたと言います。
そこで他の部署に話を聞いてみると・・・
「有給が使えたらうれしいけれど、
今の状態に不満は特にない。
部署内で協力しながら取得しているのでお互いさまだし。」
といった声が聞こえたそうです。
彼女は”最初はちょっと混乱した”と笑いながら話してくれました。
実はこれまでに看護師長に
有給休暇に関して話をしたことがあったそうです。
その時に、看護師長からは、
「うちの病院は有給取得できてる方だと思うけど。
取得の希望ほとんど聞いてるじゃない」
という返答があったそうですが、
分かってもらえない、と思っていたとのこと。
でも今回、自分で数字を調べて、
他の部署の話を聞いてみて・・・
自分の病棟の声が全てだと思っていたこと
自分の病棟の不平不満は、有給取得に対して協力って概念がなかったからからもしれないと感じたこと
実は最初は上層部に有給取得に関する
要望を出すために数字を見たり、声を集めようと思っていた
でも、それはただ要望を出しているだけで、
結局自分たちでできることは別にあると分かった
と彼女は話してくれました。
おもしろいですよね。
今回のポイントは
主体性や自主性
です。
彼女は、今回自ら主体的に動きました。
やってもらやらなくても良いことを
彼女は自ら決めてやりました。
だからこそ、気づいたことがあるんです。
これが数字を調べて声を聞いて
という指示命令の元彼女がやっていたら・・・
果たして同じことがおこったでしょうか?
場や機会を作る
みなさんならどうやって
職員が主体性を発揮できる場(機会)を作りますか?



