全国病院組織開発協会(MODA)
共同代表 桐野です
職員の不平不満の声に対して、
どうすればおさまりますか?
どうすれば言わなくなりますか?
というご相談もよく頂きます。
私たち(MODA)は、
不平不満の声って抑えるものではないかもしれない
と考えています。
と言いつつも
私は労務相談の対応をしていた頃は
職員と話をしたり(説明したり)、
労働組合とも交渉したりしていたんですが・・・
手を変え品を変え、
同じような事がおこっていると感じ、
交渉や説明、なだめる等はほぼやめました。
ちょっと視点を変えてみます。
こういう不平不満って
主体と客体の構造から
成り立っていると感じるんです。
何かを指示する人される人
何かをしてあげる人してもらう人
何かを理解させる人させられる人 等
の考え方を元に成り立っている事が
多いと感じます。
不平不満は主体性の1つ
と捉えたらどうなるでしょうか。
不平不満があるという事は
理想の状態や現状を打破したい
という考えがあるはずです。
ただ、多くの場合は、
何かをしてもらうという枠のまま
不平不満を言う人も良いのが実情です。
ある病院で
組織変革のサポートをした際に、
外来の看護師や事務職から
「残業を減らしてほしい」
という声があがりました。
この病院では、
この声に対して役職者が
業務の見直しをしたり、
配置転換を行ったり、
シフトを調整したり等
いろいろとすでに策を講じていたんです。
それでもあがったのが
「残業を減らしてほしい」
という声。
理事長は、
怒りよりもがっかりしていました。
それは患者さんを減らすってことだし、
患者さんを断るってことじゃない・・・
そんな事より
自分たちの仕事の見直しや
工夫すべき点はたくさんあると思う・・・
と、つい言いそうになったと言います。
一見、不平不満に見える
「残業を減らしてほしい」
という声をあげた職員と
一緒にミーティングを行いました。
理想の状態はどんな状態?
ここはどんどん意見が出ました。
それに対して
自分にできることは何?
この問いに対しては、
人員増加
業務負担の軽減
シフトの見直し
外来時間の調整
ドクターの指導 等
が意見として出ました。
それって自分にできることなの?
職員に問いかけると
言っている意味が分からないという反応。
ここで明らかになったのは、
職員はそもそも自分たちで
残業削減をしようとしていないというか
誰かにやってもらうというスタンスだった
という事です。
自主性や主体性の話しをしました。
自分たちで何かをやる時には
責任を考えること大切なことや
人を変えようとすることは難しい話等をしました。
例えば、
外来患者を断る
ドクターに直訴する
は、やろうと思えばできちゃうわけですが、
それがどういう事なのか
自分で責任をおえることなのか等
を具体的に出てくる質問に対して
みんなで考えました。
そして、この時にみんなが決めたことは、
業務の見直しでした。
これ上司が指示していたことと
ほぼ同じ内容だったんですが、
3か月後、残業はかなり減ったんです。
不思議ですよね。
不平不満は主体性と表裏一体
不平不満をどう捉えるかで
職員の主体性を引き出すのかどうかが
決まるかもしれません。



