全国病院組織開発協会(MODA)
共同代表 桐野です。
私は人の会話に耳を傾けるのが好きです。
会話の中で使われる言葉、
もう少し言うと、
ちょっとした言葉にその人の考え方が
表れていると感じるからです。
例えば、
自分で考えて行動する職員の育成をしたい
と考えられていて、
知識や勉強もかなりされている方が
職員は●●すべきだと思うんです
といった言葉が何度も使われていたら
自分で考えて行動する職員の育成は難しいかもな、
と感じます。
良い悪いではなく、
この方の考え方は
”●●すべき”という言葉が何度も使われることに表れていると感じるんです。
どうでしょうか?
思考は言葉になって表れます。
どれだけ言葉を選んで喋っていても
ふとした瞬間の言葉に
本当の考え方や本質が表れると感じるんです。
もう少し視野の広い話をすると、
病院(組織)で
どんな言葉がどんな定義で使われているかがとても需要
だと思います。
同じ「責任」という言葉でも
どういう定義や価値観で使われているかによって
組織風土は大きく変わります。
例えば、
責任=重い、できればとりたくない
といった価値観や定義で使われている病院と
責任=やりがいがある、成長に必要
といった価値観や定義で使われている病院では
おそらく組織風土が異なると思います。
これを
責任とはこういう定義と意味です
と伝えても
残念ながら本質的な価値観や定義は変わりません。
「こういう言葉を使いましょう」
という取り組みをされている病院も
多いと感じますが
これも同じことです。
ではどうするかですが、
日頃、どういう文脈で言葉を使うかを意識する
ことだと考えます。
これを使えば良いでやっても
ふとした瞬間に
考え方や本質が伝わってしまいます。
”責任とは成長するのに大切なファクター”
といくら伝えても
日常的に叱責の場等で
責任感が低いといった話をすれば、
どんな思考や価値観が広まるでしょうか。
言葉が世界を創る
私はこの言葉に共感しています。
もし組織風土にお悩みの場合は、
病院で使われている言葉の定義や価値観に
注目するのも1つかと思います。
実現したい言葉の定義や価値観を説明や伝えるのではなく、
日常的にどういう文脈で使うかを意識し
使っていくことで、
少しづつ組織風土は変わるものだと考えます。



