全国病院組織開発脅威会(MODA)
共同代表 桐野です。
採用の可否の基準ってもたれていますか?
面接での話を聞いて、
条件面や気になる点を確認して・・・
という病院もあれば
面接シートを作成して
評価基準を設定して・・・
という病院もあります。
ある病院は
いろいろと試した結果、
どれもしっくりこずに
占いで決めていらっしゃいました。
笑い話のように聞こえますが、
それくらい人を採用するということは難しく、
できるなら良い人材を採用したいという
想いの表れだと思います。
私自身、
自分の会社のスタッフを採用する時には
かなり苦戦もしましたし、
悩みすぎてよく分からなくなったりもしました。
自分の判断に自信ももてなくなり、
既存の職員に同席してもらったこともあります。
正直なところ
占い的なものに手を出したこともあります。
採用の可否は、
もっとシンプルに考える
ということを
今となってはですが、
セオリーだと考えています。
1.条件面や絶対に譲れないことを確認する
例えば、
労働条件や福利厚生、
喫煙禁煙などです。
仕事内容等に関しては、
確認はしますが、
少なからずともいざ働き始める変化するのは当然ですが、
ざくっと大まかなところで合意を得るにとどめています。
2.能力については可能性があると心得ておく
即戦力を求める場合もですが、
正直なところ応募者の能力って
見極めることはほぼ不可能だと思います。
謙虚な人もいれば、
自己評価が高い人もいますし、
実際に働いてみないと
いくら口頭で確認しても分からないということが前提です。
もちろん最低限の能力確認や
考え方等は面接で話をする中で確認しています。
3.期限有の試用期間を用意しておく
上記から考えると
絶対に安心だ!という人を採用すること自体が
難しいという結論を持っています。
能力が高くても、
組織になじめるかどうかは別だったりもします。
要は、いざ採用して働く始めたら
その人自身の能力や考え方だけではなく
組織風土や一緒に働く人にも
お互いに影響を与え合ってしまうのです。
日本の法律では、
一度雇用すると辞めさせるのはとても難しいです。
そこで、
私は契約期間有の試用期間を用意してもらっています。
一般的に正社員であれば、
雇用期間の制限無しの雇用契約の中で
最初の3ヵ月や6ヵ月を試用期間とされています。
しかし、この場合は、
試用期間満了=契約期間満了とは
法律上言えません。
試用期間=契約期間有という契約を行います。
そんなことしたら、
辞退されるんじゃないか・・・と
思われる病院も多いですが、
これまで実際にこのことを行ってきて
トラブルになったケースはほぼありません。
私のスタンスは
あくまで病院のためだけでなく、
新たに採用する職員のためでもあると考えているからです。
賞与や退職金等の運用は
この試用期間中も正社員の規定に準じれば
職員のデメリットはほぼありません。
また試用期間満了の1ヵ月前に
お互いの意思確認もできます。
何よりそもそも論ですが、
試用期間は辞めさせるためのものではありません。
あくまで中長期的に雇用することを前提に
それでもお互いにどんなものかお試ししてみましょう、
という制度のため、
試用期間を職員にデメリットがあるような運用は
行うべきではないと考えています。
実際この3つの観点で
採用するかどうするかを考え始めると、
絶対に採用すべき!
という応募者なんていないことに気づきました。
結果、
面接で確認することや
どんな話をすれば良いか、
過度な期待を応募者にしない 等
いろいろな気づきが生まれ始めます。
私自身の実体験ですが、
採用がうまくいかないのは、
他責にしているからだと思うんです。
面接では違うことを言っていたとか、
思ったのと違うとか・・・
これって、自分で採用したっていう
自己責任からの発言ではないと思うんですよね。
私は実際に面接で聞いたことと
実際に雇用してみると
能力も就業の態度も全く違う人を採用して
辞めてもらうのにすごく労力を要したことがあります。
その時、正直に言うと、
面接のときと言ってることが違うじゃん!
だまされた!
とか思ったんですよ。笑
でもそう考えている限り
辞めてもらうにも対応するにも
その人に非があるという前提で喋るため
解決策をさぐるというよりも
その人が悪いんだから辞めて当然!的な考えがあり、
結果、対立やトラブルに発展していたと
今なら分かります。
私のこの事例の場合、
振り返ってみると
試用期間も期限を区切っていませんでしたし、
本人から労働条件の交渉があったのは、
条件面も曖昧に確認したところが多かったからですし、
思っていたほどの能力がなかったのは、
実際の仕事の様子を自分で何も見ていないのに
私が過度な期待を話から勝手に抱いたからです。
こう考えると
今回はうまくいかなかったけれど
次には何を面接で行えば良いのか
という考えが生まれ、
独自の面接の基準や聞くことを考えることができました。
採用基準に正解はありません。
だからこそ、
自分(病院)がどう責任をとれるか
そのために何を準備すれば良いかを
考えておくことが大切です。



