全国病院組織開発協会(MODA)
共同代表 桐野です。
考えて行動する職員を
どうすれば育てられるか?
私がよく提案するのは、
有給休暇の取得
というテーマで話をする場をもつ
という事です。
テーマはなんでも良いのですが、
取り組みやすく、職員には身近なテーマであり、
様々な側面から考られるのが、
有給休暇というテーマなので、よく使います。
病院側にとっても
有給休暇は、取得について
職員には考えてほしいテーマだと思います。
多くの場合、
ルールを明示して、
さらに状況や他の職員のこと等も考えて
取得してほしい
ということを伝えていることが多いのではないでしょうか?
最近では、
職員にルール自体を考えてもらう
ルールの背景を伝えることが大切
ということも聞くようになりました。
私たちが提案する
話し合いの場
とは、多面的な視点を持つ場を持つことが目的です。
例えば、有給休暇取得であれば
・法律
・病院(経営側)
・職員(雇用される側)
・取得する職員
・取得する職員が出た場合の現場
・特殊な事情がある職員
・患者や関係者
・家族
・ルールの悪用
といった視点が少なくても考えられます。
こういった視点、
いわゆる有給取得に関して影響のある人の視点
を全て踏まえて話し合う場を持たなければ、
考えて有給休暇を取得する
ということは難しいと思います。
簡単なのは、
全ての関係者が一堂にそろって
それぞれの視点で話し合いをすることですが、
正直それは難しいですよね。
すぐに取り組める方法としては、
各視点の立場を書いたカードを用意しておきます。
その場には、
そのカードが全員から見れる場に提示しておきます。
その視点を常に加えながら
話をしていきます。
ある病院では、
時間有給の取得について、
話し合いの場を持ちました。
最初は、職員は時間有給の取得を望み、
病院側は渋っていた状況からスタートしました。
最初に法的な部分は、
全員に共有してスタートします。
数回の話し合いの場を持った結果、
職員と病院側全員が合致したのは、
子供や家族等に関する事情の場合は、
時間有給を取得できることを原則とする
という話でした。
補足ですが、この話には、
子供がいない職員も同意しています。
余談ですが、
もう少し広義の視点での有給取得の話も出て、
子供の有無問わず公平性が担保されたのです。
法的にはいろいろな視点がありますが、
この病院では、全職員が納得してだした結果になりました。
オランダに視察を行った際に、
子供にケータイを持たせる前に
という話を聞きました。
日本では、
子供が携帯を持つ際に
制限をかけたり、
ルールを設けたり、
こういうことがおこるよねと大人が話をする等
を行うことが多いと思います。
オランダの私たちが視察した学校では、
子供が携帯を持つ前に
何がおこるかを子供たちが考える場をもっていました。
例えば、
長時間ゲームをすると
どういうことがおこるのかということを
多面的な視点で考えてもらう、
という感じです。
これは背景を考えるとか伝えるではなく、
自分事にして考える
ということがいかにできるか、
という事です。
自らで考えるということは
手法ではない
この原則を元に
どんな取り組みができるかで考えると
全く違う場がもてるかもしれませんね。



