全国病院組織開発協会(MODA)
共同代表 桐野です。
よく頂くご質問を
【FAQ】としてご紹介していきますね。
セミナーや講演等の時に
よく頂くお話がコレです。
『組織変革は大切だと思うんですが、
通常業務が忙しくて
取り組む時間がとれません。
何か良い案はありませんか?』
私たち(MODA)は、
このようなご質問には次のことを
お伝えしています。
忙しくて取り組む時間がとれない
という認識自体が
組織の問題かもしれませんね。
もしかしたら、日常的に
「忙しいのに・・・」という言葉が
病院内で聞こえるのではないでしょうか?
確かに病院は、
患者さんありきで仕事が進み、
予測できない急変等もありますよね。
忙しいということが問題ではありませんし、
忙しいと思っていることが問題でもありません。
忙しくて時間が無い
という前提をもっていることに
気づけていないことが問題かもしれません。
この認識に気づけないままに
何か取り組みを行っても
対処療法的な取り組みとなる可能性が
高いかもしれません。
またこんなに忙しいのに・・・という意識が
組織風土としてある中での取り組みとなり、
やらされ感が強いケースも多いと感じます。
『組織変革は大切だと思うんですが、
通常業務が忙しくて
取り組む時間がとれない。』
と感じている場合、
私たち(MODA)は、
できることにフォーカスする
ということが大切と考えます。
そもそもですが、
忙しくない病院はありませんし、
患者さんありきの仕事が多く、
多職種が働いているため
まとまった時間を作ったり、
集まるということは難しいのが大前提です。
ある病院では、
多職種が集まってプロジェクトを発足しました。
もちろん、 勤務形態は職種によってバラバラです。
「そもそも全員なんて集まれないし、
忙しいのに集まる時間なんてない」
という声が当初は出ました。
しかし、
『できることはなんだろう』
という問いかけから、
1日5分集まれる人だけで集まって
決めることを決めていこう
という案が出ました。
5分じゃ何も決まらない
5分じゃ意味がない 等の声も出ましたが、
ひとまずやってみたところ
プロジェクトが大きく動き始めました。
ルールは、
朝礼前に5分集まれる人が集まる
ということだけ。
5日ほどたった頃、
参加できなかった人が
参加した人に話を聞きに行ったり、
ライングループを作って話し合いの内容を共有したり、
事前に明日話し合いたいことを共有する 等、
より良くするための取り組みが
職員から自然と生まれ始めました。
後で聞いた話ですが、
この病院は今までは
「そもそも全員なんて集まれないし、
忙しいのに集まる時間なんてない」
という声から、
担当を決めて、担当が決められたことだけを行ったり、
病院として強制的に会議として時間を確保したりしなければ
プロジェクトが遂行されることはなかったそうです。
『組織変革は大切だと思うんですが、
通常業務が忙しくて
取り組む時間がとれません。
何か良い案はありませんか?』
まずは、
その認識を持っていること自体が
病院の本質的な問題かもしれない
ということに気づく
ということが大切かもしれませんね。



