全国病院組織開発協会(MODA)
共同代表 桐野です。
私たち(MODA)
組織変革のサポートを行う際は、
プロジェクトメンバーに関わります。
だいたい1カ月に一度
訪問して、プロジェクトメンバーとの
時間をもつのですが、
最初におこなうことは
リフレクション(振り返り)
です。
ただ振り返りをするのではなく、
科学的に検証されている
考え方や在り方に変容がもたらされる問いを
もとに行います。
6個くらいの問いのうち
「この1カ月に取り組んだこと」
「この1カ月自分を誇りに思えること」
というものがあります。
病院をサポートしていて感じるのは、
この2つの設問を書けない
もしくは具体的に書けないことが多い
ということです。
サンキューカードや誉めること、
自分自身の良いところを探そう、
ということを行っている病院でさえもです。
これは自己肯定の問題ではないと考えてます。
小さな変化に気づく
という点に注目しています。
医療業界は、
生死にかかわる仕事だったり、
臨床においては失敗は許されません。
そんな中で、
小さな変化に気づきにくく
何か大きな成果だけに注目してしまう
ということはよくおこっていると感じます。
違う視点で言えば、
何か小さな取り組みや
本当に小さな成果が出ているにも関わらず
気づく事ができずに
諦めや思い込みが強くなる
ということが多いと感じます。
自分自身で小さな変化に気づけるようになると
自ら動き始めようとします。
ある病院の職員は、
最初の振り返りでは
「何もありません」
という振り返りを行いました。
そこで、どんな小さなことでも良いという前提で
ゆっくりと時間をとって書き出しました。
この職員は
・毎日15分前に病棟にはいた
・使ったものはその場で片付けた
・廊下ですれ違う人には挨拶をした
ということを書きだしました。
これを当たり前と捉えるか
取り組んできたことと捉えるか。
この職員は半年後、
・備品や在庫に関する経理面の管理を行ったり、
・業務改善の企画書を書いたり、
・業務量は増えても残業削減を実現したり
等、様々なことに取り組んでいます。
元々はおとなしくて、
会議でも発言をしない職員でした。
半年後、何がきっかけだったかを聞くと、
「自分の取り組んでいることを
どんな小さなことでも書き出したことで
それによってどんな変化があったのか
小さな変化にも気づけるようになった。
いきなり大きなことに取り組むと
成果もでにくいと感じたので、
在庫管理や業務改善も
小さなことを積み重ねて
変化(成果)に注目するようにした。
小さな変化に気づくと
うまくいっていないことにも早く気づけて
取り組みの改善を行いやすかった。」
と話ました。
やりましたアピールではなく、
どんな小さな取り組みをも振り返ること
その取り組みに対して誇れること
この2点を書き出す等を行うことで
小さな変化に気づく
ということが
後に大きな変化につながる第一歩になることは
多いと感じます。



