ほしかったのはマニュアル

全国病院組織開発協会(MODA)
 共同代表 桐野です。

  

人材育成・組織変革
成長・変化等

これらに共通する大切なことの1つに

あそび・余白をつくる

という事があると考えています。

  

何かを完璧に遂行するには
マニュアルや規則、ToDoリスト等は
役にたつと思います。

  

ただ想定していること以上は
おこらない可能性が高いとも感じます。

 

例えばですが、
マニュアル通りにやるという背景があると
人は考えない傾向に陥り、
それ以外のことはしてはいけないという
思考にもなりがちです。

 

これではより良いものは
うまれにくいかもしれないな・・・と。

  

あそびや余白は何をうみだし
何かに影響するのか

  

完璧でないマニュアルやToDoリストは
確かにリスクも高いかもしれません。

 

でも、
「あれっ?」と感じる機会がうまれたり、
何かうまくいかないことがうまれたり、

考える

という点では、
有効に働くケースも多いと感じます。

  

私は学生時代
映画館でアルバイトをしていたのですが、
この体験は今でも大きく影響していると感じます。

 

現場には社員が一切いない会社でした。

アルバイトで現場をまわし、
何かの判断もほぼアルバイトで行っていました。

 

アルバイトを始めてまず、圧倒されたのは、
先輩たちの判断力と柔軟さ。

  

3日間座学として
最低限のマナーやマニュアルとして覚えないといけないことは
教えてもらったのですが、
現場にでてみると・・・

とにかく、マニュアルはあってないようなもの。

  

いかに売り上げをあげ、
顧客満足度をあげるかという点において
先輩たちがどんどん動いているんです。

  

最初はメモをとり必死だったんですが、
一週間たった頃

「あっ、覚えるのは無理だな。
 考えないといけないんだ」

と体感したことは今でも忘れられません。

   

その後、アルバイトのリーダーの方から
こんなことを教えてもらいました。

  

「この会社の良いところは
 考えさせてくれるところだと思ってる。
 
 人対人なんだから
 マニュアルなんてあってないようなもの。

 考えて行動できるって最高だと思わない?」

  

私はこの職場にどっぷりになり、
3年ほど働きました。

  

たくさん失敗もしたし、
うまくいかないこともありました。

 

でも、映画館のポスター1つで
動員数が変わることを教えてもらって
他のアルバイトといろいろ考えたり、

どうすれば売店でものが売れるかを考えたり、

クレームを受けるたびに
何を準備しておくべきだったかを考えたり
対応の方法を考えたり・・・

とにかく考えることがいっぱいの職場でしたが
他のアルバイトよりも格段に楽しかったことは
今でも覚えています。

 

あとで聞いたのですが、
この会社の現場運営は、
他の会社から見学がきていたそうです。

 

見学者の方たちがほしがっていたのは、
最低限のマニュアル。

 

あそびと余白をいかに生み出すか。

  

いきなり大きなことは難しいかもしれませんが
小さなことはぜひ取り入れてみてください。

  

※医療そのものは難しいかと思いますので
 日常のちょっとしたことにでも